日常生活の中で、私たちはしばしば緊張や怒り、不安、悲しみなどのネガティブな感情に直面します。
心臓がドキドキしたり、怒りに震えたり、動悸が激しくなるなどの身体的反応を経験したことがある人も多いでしょう。
あなたはそのような状況でどのように行動するでしょうか。
感情に振り回されて動いてないでしょうか。
または、ポーカーフェイスで何事も表に出さず過ごすタイプでしょうか。
本日は感情に振り回されずにものごとを客観的に見る力が、非常に重要であるということについてお話ししたいと思います。
感情の客観視とメタ認知の重要性
ネガティブな感情が生じた時、その感情を客観的に捉えるためには、「メタ認知」が重要です。
メタ認知とは、自分の感情や思考を一歩引いて観察する能力のことです。
例えば、怒りが沸き上がった時に「今、自分は怒りを感じている」と認識し、それをどう鎮めるかを考えるこことです。
自分をまるで他者のように客観的に見るまたは上から俯瞰して見るような態度で今の感情を冷静に分析することができると感情に振り回されずに済みます。
感情の客観視の実践例
以下に、感情を客観的に捉えるための具体的な方法を紹介します。
意識的な呼吸
感情が高ぶった時に、深呼吸をすることで冷静さを取り戻すことができます。
呼吸に意識を集中することで、一時的に感情から距離を置くことができます。
深呼吸して落ち着いてリラックスした気持ちを取り戻しましょう。
状況の再評価
感情が沸き上がった原因を再評価し、異なる視点から捉えることも効果的です。
例えば、電車の列に割り込んできた人に対して怒りを感じた時、その人がぼーっとしていてただ気づかなかった可能性や、目が見えなかったりADHDである可能性を考えることで、怒りを鎮めることができます。
また、本当に変な人であったとしても正義感で話しかけてより面倒なことになる可能性もあるので些細なことであれば気にしないというマインドも重要かと思います。
自分の感情を昂らせるまでもない取るに足りないことと理解してしまいましょう。
感情の記録
感情が高ぶった時に、その原因や自分の反応を記録することで、後で客観的に振り返ることができます。
これにより、同じ状況に対する対処法を学ぶことができます。
何度も何度も怒ってしまい怒った後に後悔するというのでは進歩性がありません。客観的に振り返れることができると事前にそれを思い出して防げる可能性が高くなります。
感情のコントロールがもたらす社会的影響
ネガティブな感情に振り回されると、仕事や人間関係に悪影響を及ぼすことがあります。
例えば、職場でイライラしていると同僚とのコミュニケーションがうまく取れず、仕事の効率が低下することがあります。
そういった感情はチームに伝播してしまうので自分だけではなく周りにとっても多大な迷惑となります。
また、家族や友人との関係にも悪影響が出ることがあります。
特に家族は何よりも優先されるべき大事な存在であるはずなのに、仕事のストレスで家族に強くあたってしまっているということはないでしょうか。
感情をコントロールする能力は、社会生活を円滑に進めるためにも重要です。
ネガティブな感情を減らす方法
ネガティブな感情を完全に防ぐことはできません。
言葉に出さずとも心の中でいろいろ考えてしまうことでしょう。
色んなことを考えることは重要ですが、負の感情をずっと心の中に持っているのは少しもったいないです。
考えないことはできないにしても、そのネガティブな感情を持っている時間を減らすことは可能です。
以下に、そのための方法を紹介します。
場所を変える
感情の原因が目の前にある場合、その場を離れることが効果的です。
例えば、電車で割り込まれたことに怒りを感じた場合、その人の見える範囲にいるのではなく隣の車両に移動することでその感情を和らげることができます。
まあ、すぐにスマホを見て何かに集中して意識の場所を帰る方も効果的です。
身体を動かす
運動は、ネガティブな感情を解消するのに効果的です。
運動に集中することで、感情から一時的に離れることができます。
筋トレでもして100%の力を筋肉に集中する、チームスポーツでみんなとのコミュニケーションに集中する、何かスポーツをするというのは負の感情を忘れるのにとても効果的です。
リフレーミング
ネガティブな出来事をポジティブに捉え直すことも有効です。
例えば、ミスをしたときに「これは成長のチャンスだ」と捉えることで、ネガティブな感情をポジティブなものに変えることができます。
これは繰り返し意識的にすることでその考え方の習慣を身につけることができるのでぜひトライしてください。
感情のコントロールの難しさとその克服方法
例えば、怒りの原因を理解し、それに対処することで感情をコントロールすることができます。
マスコミの感情の増幅を狙ったような記事にまんまとはまり、自分の人生にはあまり関係のない芸能人のスキャンダルに腹を立ててしまうこともありますが、時間の無駄です。自分にとって本当に重要な情報だけに集中することが大切です。
感情をコントロールすることは容易ではありませんが、それができることで生活の質が向上します。
例えば、職場で同僚に「今日は朝から暗いね」と言われた時や、娘に「ママ今日怒ってる?」と言われた時、自分の感情が行動や言動にどのように影響しているかを認識することが重要です。
そのためには、自分の感情を意識的に客観視することが必要です。
感情に振り回されずに、冷静に対処するための具体的な方法を日常的に取り入れることで、ネガティブな感情に対する対処法を身につけることができます。
色んな悲劇の最初のきっかけは振り返ってみるとものすごい些細なことかも知れないのです。
包丁でパートナーを刺すという事件のきっかけが些細な口喧嘩だったりすることもあります。
冷静に原因を理解し、少しそれに時間をかけることで怒りを収める時間も稼げる。
これは最初の方にしないとだめで、後になればなるほど怒り狂って冷静に考えることなどできなくなってしまいます。
感情を客観視する方法を上記をヒントに自分で探し出して上手くコントロールできるようになると人生がさらに豊かなものになるでしょう。
終わりに
ネガティブな感情に対する客観的な視点は、感情のコントロールに非常に有効です。
自分の感情を客観的に捉え、適切に対処することで、日常生活や人間関係がより円滑に進むでしょう。
感情のコントロールは一朝一夕には身につきませんが、日々の意識的な取り組みが大切です。
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