今回はとある会社で働いていたがAさんが受けていたパワハラの状況と彼がどのようにその状況を打破したかの体験談をお話しさせていただきたいと思います。
数年前、私は化学業界での営業として働いていました。
私が所属していたチームは新しいプロジェクトに取り組むことになり、期待と熱意に満ちていました。
Bさんが新しいリーダーに任命され、初めは希望に満ちた空気がチーム全体を包んでいました。リーダーは経験豊富であり、頭の回転も早く期待されていました。
多少厳しい人だとは聞いていたものの、同時に彼の下で成長し、新しい挑戦に取り組むことを楽しみにしていました。
しかし、数週間が過ぎるにつれて、リーダーの態度の悪さがあからさまになってきました。
彼は急に不満を表にしたり、小さなミスにも大きな声で怒鳴り散らしたり、机をたたいたりするようになりました。
すぐにでも結果を出したかったのかチームに対して威圧的になり厳しくすることで成果を上げようとし始めたのです。
それまで活発だったディスカッションが減少し、メンバー同士のコミュニケーションも減っていきました。
ある日の会議で、私が提案した市場戦略についてのアイデアを、「全然ダメ」と一蹴されました。
具体的にどこをどう改善するなどは言わずに高圧的にやり直してというのみでした。
再提出すると、「頭使ってんのか」とさらに追い討ちをかけてきました。
その後も、他のメンバーが意見を出すことを避けるようになり、チームの雰囲気は悪化の一途をたどりました。
私たちはストレスを抱え、彼の顔色を見て仕事をするようになりました。
私自身も、彼の怒りっぽい態度に押されて、自分の意見を主張することを避けるようになりました。
この状況が続くうちに、私のパフォーマンスは低下し、自信も失っていきました。
上司の悪態によってチーム全体の雰囲気が悪化し、協働意識が失われていくのを見て、不満を抱くようになりました。
次は誰が彼のターゲットになるのか。
そんなことばかり考えていました。
さらに言うと、私たちの不満を放置する上の上司にも失望しました。
一度相談したのですが、「まあ、彼の性格だからね。」と私を諭そうとするのみ。
リーダーの態度が組織全体に悪影響を与えているにも関わらず、何も改善しようとしない姿勢に、私は心を痛めました。
毎日会社に行くことが億劫になり精神も安定していなかった私はこのままでは自分がダメになると思い、ついに決断をしました。そう、退職を決意したのです。
転職活動を始めると少し心に余裕ができてきました。
自分で道を作流ことによって、上司の理不尽に耐えることだけが人生ではないと言うのが少しずつ見えてきたのです。
あのまま鬱になって周りが見えなくなると大変なことになっていたと思います。
結果として、私は新しい会社でのポジションを見つけることができました。
新しい会社では、リーダーシップのスタイルが全く異なりました。
新しい上司はチームメンバーをサポートし、彼らの意見を尊重し、歓迎してくれました。
私たちは自由に意見を出し合い、議論を重ねることで新しいアイデアを生み出すことができ、プロジェクトに新しいエネルギーを与えることができました。
新しい環境での私のパフォーマンスは向上し、自信を取り戻しました。仕事の楽しさを再び感じることができたのです。
リーダーシップの質がチームや個人に与える影響をはとても大きいです。
耐えることも重要なのかもしれませんが、あまりにも理不尽であれば辞める決断をすることも重要かと思います。
私は今後も、この経験を活かし、リーダーシップの重要性と職場環境の大切さを忘れずに、新しいチームでの仕事を楽しんでいます。
これからも、チームがより良い環境で成長できるように努めていきたいと思っています。自分がいつかリーダーのポジションに着いた時は彼を反面教師として活かしたいと思います!