日本企業で7年間働いた後に外資系企業へ転職し、早くも4年が経ちました。そこで分かった「日系と外資系の違い」や、「仕事ができない人に見られる共通の特徴」についてお伝えします。
外資系企業に転職を考えている方や、現在働いていて職場での立ち回りに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
外資系でよくある誤解と実際のところ
「外資系企業=実力がないとすぐにクビになる」と考える方は多いですが、日本の法律が適用されるため、必ずしも即解雇されるわけではありません。
むしろ日系企業同様、外資系にも仕事ができない人が存在し、社内で少なからず問題になるケースがあります。
外資系では、こうした人たちが相対的に少ないため、余計に目立ってしまいます。
ここからは、外資系企業でよく見かける「仕事ができない人の特徴」を6つ挙げてみます。
自身の働き方と照らし合わせ、外資系で通用するスキルと心構えを確認してみましょう。
1. リプライが遅い|スピード重視の外資系での課題
外資系企業ではスピード感が非常に重要です。
今や、社内のコミュニケーションにはチャットツールが主流です。
忙しいとはいえ、何時間も既読がつかない人や返信の遅い人がいます。
外資系企業ではこのような人は「頼りない人」と思われがちで、周囲からの信頼を失うことも。
特に、リモートワークが増えた今、早いレスポンスは仕事ができる人に欠かせない条件の一つです。
「すぐに返信できないなら、対応できる時間を伝える」といった、最低限のマナーも大切です。
チャットやメールも仕事の一環として捉え、タイムリーな返事を心がけましょう。
2. タスクを後回しにする|プロ意識の欠如
多くのタスクが舞い込む中、外資系企業では、内容を見た上で短時間で終わるものは即対応し、優先順位をつけていくことが求められます。
しかし、仕事ができない人は簡単な作業でも後回しにし、締め切り直前に慌てて対応することが多いのです。
その結果、ミスが増えたり、周りに迷惑をかけたりします。
迅速かつ効率的にタスクを進めるスキルは、外資系での成功に欠かせません。
常に「先手必勝」を意識し、プロフェッショナルとしての姿勢を持ちましょう。
3. 周りに助けを求めない|「一匹狼」はリスク大
自己管理能力が求められる外資系企業では、周囲に適切に助けを求めるスキルも重要です。
スケジュールの調整や仕事の進捗報告を行わず、期日ギリギリになってから「間に合わない」と言い出すタイプは、外資系ではチームに迷惑をかけがちな存在です。
仕事ができない人の多くは、他のメンバーや上司にヘルプを求めることをためらい、結果的にチーム全体に影響を及ぼしてしまいます。
自分のキャパシティを超える状況にある場合は、早めに相談しサポートを求めましょう。
外資系では、助けを求めるのは恥ではなく、仕事の効率と成果を高めるための必須スキルです。
4. 専門性が弱い|「ゼネラリストよりスペシャリスト」が求められる
外資系企業では、特定の領域での専門性が重視されます。
日系企業のように複数の部署を経験しゼネラリストとして成長するのではなく、自分の担当分野でのプロフェッショナルとしての力が求められるのです。
しかし、専門知識が浅く頼りない人は「仕事ができない人」と見なされ、プロジェクトの進行や成果に悪影響を及ぼすことが多いです。
「自分は何に強みがあるのか」を明確にし、その分野のスペシャリストになる意識が大切です。
専門性を深める努力を怠らず、社内で「この分野ならあの人」と信頼される存在を目指しましょう。
5. 自分の意見がない|外資系で活躍するための積極性
外資系では、他者に迎合するのではなく、自分の意見を持ち発言することが重要視されます。
しかし、仕事ができない人は他のメンバーに同調するだけで、自分の意見がないか、発信をためらっていることが多いです。
間違いを恐れず、自分の考えを伝えることは、外資系で成果を上げるための必須要素です。
「変化が激しい現代では、何が正解か誰もわからない」という考えを持ち、自由に意見を述べることが大切です。
ミーティングに参加する際は、自分の意見を持って発言するよう心がけましょう。
6. ミスが起こった時の対応が遅い|リカバリーの重要性
外資系企業では、ミスが発生した際の初動対応が重要視されます。
素早く問題を報告し、修正策を立てることで、チーム全体でリカバリーが可能です。
しかし、仕事ができない人はミスを隠し、どうにか自力で対処しようとして、かえって状況を悪化させることがあります。
ミスをしたときに重要なのは、早めに報告し対応策をチームで考える姿勢です。
適切な対応ができる人は周囲からの信頼も厚く、ミスを減らすだけでなく、仕事に対する責任感も示すことができます。
外資系で成功するために欠かせない5つの重要要素
上記に加え、外資系企業で成果を上げ、キャリアを積むために重要な5つのポイントをさらに紹介します。以下の要素は、外資系企業で成功するために欠かせない心構えやスキルです。
1. 結果志向と成果重視のマインド
外資系企業は基本的に成果主義です。
「どれだけ時間をかけたか」ではなく、「どれだけ成果を出したか」が問われます。
自分の役割や目標を明確に把握し、その達成に向けて逆算して計画を立てる姿勢が重要です。
定量的な成果を追求し、目に見える結果を出すことが評価のポイントとなります。
2. プロアクティブな行動力
外資系企業では、「指示待ち」ではなく、自ら進んで行動することが求められます。
問題が発生する前にリスクを察知し、自主的に解決に向けた行動を起こすことで信頼を得ることができます。
また、チームや他部署と積極的に連携し、プロジェクトを推進することも重要です。
新たなアイデアを提案したり、課題に先回りして対処する姿勢が、評価に繋がります。
3. 柔軟性と適応力
外資系企業は変化が激しく、プロジェクトの内容や業務範囲が変わることがよくあります。
そのため、環境の変化に柔軟に適応し、スムーズに対応できる能力が求められます。
既存のやり方に固執せず、新しい環境や状況にすぐに対応する姿勢が大切です。
特に外資系では、異文化理解やグローバルな視点が必要となるため、異なる意見や価値観に対してオープンであることも評価されるポイントです。
4. 論理的思考とコミュニケーションスキル
外資系企業では、論理的で明確なコミュニケーションが求められます。
自分の考えを根拠に基づいて説明する力が必要です。
特にプレゼンやレポート作成時には、論理的な構成を心がけ、要点をわかりやすく伝えることが重要です。
加えて、相手の立場に立ったコミュニケーションや、英語でのプレゼンテーションスキルも外資系では重宝されます。
説得力と分かりやすさが評価を左右する要素となるでしょう。
5. 自己研鑽と学習意欲
外資系企業では、技術や業界の変化に追いつくために、自己研鑽と学び続ける姿勢が不可欠です。
学びを通じて新たなスキルを身につけるだけでなく、自分の業務に活かすことで、さらなる成長に繋がります。
最新のトレンドや技術を学び、キャリアの長期的な展望を見据えたスキルアップを意識することで、社内でも一目置かれる存在になれるでしょう。
まとめ|外資系で成功するために求められるスキルとマインドセット
以上、外資系で見られる「仕事ができない人の特徴」を6つご紹介しました。
これらを踏まえた上で、自分が「仕事ができる人」として活躍するためには何が必要かを考えてみましょう。
今回ご紹介した特徴の逆を意識して行動することで、外資系企業での評価が上がり、キャリアの成功に繋がるはずです。
また、外資系では自己管理や迅速な対応、専門性が求められることが分かりました。
転職を検討中の方や、外資系でのキャリアアップを目指す方は、これらのポイントを意識して、自分の成長に活かしてみてください。
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